2011年2月13日 (日)

レディエリオット島の思い出

今年のお正月に出かけた、オーストラリア「レディエリオット島」ツアーの仲間たちは、今でも島の思い出に浸るように、ちょくちょく会っては酒を酌み交わしています。興奮冷めやらぬ、という感じで、とにかく話がつきません。

総勢17名のツアーだったけど、ぼくはかつて2回訪れているので、今回はツアーコンダクターをつとめました。旗こそ持ってはいなかったけど、ダイビングのときも、みんなにいかにいい写真を撮ってもらうか、勝手ながら責任を感じていましたねー。

何度かみんなと居酒屋で落ち合い、そこで作品を拝見したんだけど、すごい!!と思った。マンタ、ギンガメアジ、トンガリサカタザメ・・・いやあ、傑作ぞろいでしたねー。ボク、ヒジョウニ ウレシイ。

そういうわたくしは、じっくり構えて撮るのを避けて、昔から愛用している「ニコノスⅤ」に、これまた骨董品に近い「接写リング」なるものを使用しました。視界の悪い東京湾では大いに威力を発揮する撮影器材です。四角い枠を被写体に当てて撮るのだけれど、魚は警戒してなかなか枠に入ってくれません。

Photo

これにストロボ一灯を左手に持ち、レンズの真上から枠(これがフイルムサイズとなる)に向けて照射するわけです。とてもシャープな作品が撮れますが、デメリットは何が現れてもコノサイズのものしか撮れないという点ですね。では、恥ずかしながら接写の作品をご覧ください。

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これはウミシダです。ピントは枠の当たった部分、前後数ミリしか合いません。だからそれを計算に入れ、構図を決めるわけです。

Photo_3

いつもは見逃している小さな生物も、このようにアップで見てみると、なんか壮大な宇宙の広がりを連想させてくれます。

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とてもおしゃれなベラの仲間が、ぼくの周りを何度もぐるぐる回っていました。いまだ!!と思い、ようやく撮れた一枚ですが、あとの2枚はちょう、超、ピンボケでしたー。

ぼくはときどきこのカメラで撮影し、あとはみんなの周りを泳いでさりげなくアドバイス・・・。みなさんデジタルカメラなので、撮った画像をその場で見せてもらい、ウーム? と思ったときだけぼくがカメラを借りて一枚撮り、構図やシャッターチャンスを見比べてもらいました。言葉が交わせない水中では、デジタルカメラはこんな利用法があるのです。

ふと、奥っくん(おっくん)のほうを見ると、105ミリマクロ使用のでかい水中ハウジングを持っている割には、さっきからなあーんにも撮ってる気配がないんですね。カメラを抱え込んだまま、みんなの後をついて泳ぐだけ・・・。

では接写の手ほどきをしようかと、奥っくんに近づきウミシダを撮るよう促しました。奥っくんはうんうんと頭を振るけど、一向にカメラを向けないんですね。ぼくはカメラを覗き込んで納得です。だって、レンズにキャップがついたまま。これじぁ撮れないよね。かわいそうな奥っくん。

そして奥っくんの相部屋の岩ちゃん(がんちゃん)を見るとですね、アクリル製のコンパクトデジカメをしきりに振ったり叩いたりしている。「やや、こちらは水没か!!」 慌てて駆け寄り(じゃない、泳ぎよりだ) もしかして、岩ちゃん水没か―!!

いや、水没したらいくらカメラケースを振っても海水は出ていかない。なぜなら、今、岩ちゃんは海中なのだから。

じゃあ一体何なんだ。と、奥っくんのときのようにカメラを覗き込んでぶったまげた。と同時にブワーッと吹きだしたからたまらない。したたか海水を鼻から吸い込みむせたむせた。

なんと、今度はレンズの前に乾燥材のシリカゲルがかぶさってしまい写真が撮れないのだった。ぼくはうなだれる二人を励ますつもりでコテージを訪れた。「悪いものを払ってやる―」 と奥に向かって声を張り上げたその瞬間、奥の洗面所からヌーゥと黒いものが現れた。

「でたー!!」と、身構えたら、現れたのはもう一人の部屋の住人、宮ちゃんだった。あー・・・ツアコンって、ちかれるねー。

追伸です。みなさんウミシダとベラの写真が拡大されたままでした。写真をクリックするとフルサイズでご覧になれます。ごめんねー。

 

2011年2月13日 |

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コメント

ゆっくりと
しっかり楽しんでこられたようですね☆
こんな時間がお仕事のpowerになるのでしょう。
またこれからの写真も楽しみです☆
ついでに
水深10mでむせかえった時の苦しさがよみがえって
どきどきしてしまいました☆

投稿: myu☆ | 2011/02/13 23:06:10

久々に見ましたよ~ニコノスV+接写リング
ウミシダの質感がたまりませんね~やっぱりフィルムは(^^)v

それにしても、おっくんも、がんちゃんもやってくれますね♪
ダイビングもベテランになると、先ずは笑いから入るようになるのでしょうか?(^○^)/
先日、nobuちゃんのビデオ見せて貰ったけど、レディエリオットは、透明度が良くて明るい水中に逃げない生物達が素晴らしかったです。私も行ってみたくなりました♪

投稿: Bee | 2011/02/14 0:09:00

お師匠様!感動いたしました(*^o^*)

手持ちライティングでの妙!
ベラは格別♪
この目の感じがたまらないです(⌒~⌒)


残念なオックン&がんちゃんネタ、ワールドワイドになって光栄です(o^∀^o)

これからも ご指導ご鞭撻 よろしくお願いいたしますm(_ _)m
ありがとうございましたー♪♪♪

投稿: 新橋ママ | 2011/02/15 8:50:56

征夫様
2年前にレディエリオット島に同行させていただきました、シドニーの近藤です。オコさんと一緒でした。この記事を読みつい懐かしくなり、メールいたしました。お元気そうで何よりです。
それと僕のいま書いているブログでもちょっと紹介させていただきました。トラックバックの仕方を知らないのですいません。上記URLに書いてます。時々ブログ覗いています。いつまでもがんばってくださいね。

投稿: MAC | 2011/02/16 17:32:01

レンズの前にシリカゲル・・・おもしろかったです。写真、綺麗です。海の生物は神秘的です。

投稿: りんご | 2011/02/17 10:26:21

フィルム感の繊細さが伝わってきて、美しく温かさを感じます。
せっかくあるニコノスVをまた引き出して使用してみようかと思います。

投稿: 山丸海丸 | 2011/02/20 12:31:25

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