2007年9月 5日 (水)

水中写真の作例

001 006 ここにまったく同じ場所で撮影した2枚の作品があります。泳ぐ魚や色合いは別として、みなさんにこの2枚の作品の違いが解かりますか?

今では水中写真の世界もオートフォーカスの時代となっています。あれこれピント合わせのわずらわしさから開放され、集中して構図や生きものの動きに専念できるからね。

でもこの作品、少しでかくプリントすると、その違いというか、作者の狙いが明確に現れるようになります。左はオートフォーカス、右はマニュアルフォーカスです。

カメラはニコンのニコノスRS。レンズは13ミリの超広角レンズです。アマチュアの方たちの中には、ワイドレンズはどこまでも全部ピントがくる(パンフォーカス)と思っている人が多いようです。そのつもりで撮ってみたのが左の作品です。

案の定、遠くにピント合わせが決まり、これでは解かりにくいかもしれないけど、明らかに手前のサンゴはピントが甘いです。右の作品は逆にサンゴにピントを合わせたものなんだけど、露出さえ5,6とか8以上に絞ってさえいれば、手前から遠近までピントがくるようになります。そうすると、シャープなパンチ力のある作品になるわけです。

RSの場合は、オートでシャッターを半押ししたまま手前にピントを合わせて全体をシャープに撮る方法もありますが、ぼくはその方法では不安が残るので、あえてマニュアルにして撮ることが多いですね。

ピントは手前に浅く、奥に深く合うというのがレンズの特性ですから、それを理解すると作品の出来具合が大きくかわってきます。

魚群やイルカ、クジラ、ジンベエザメなど巨大生物などを横から撮るときなどは、オートフォーカスでどんぴしゃピントがくると思うけど、被写体に近付いて撮るときなどはワイドといえどもピントに要注意ですね。

この場所に出会ったとき、逆光のなかに浮かび上がる海中風景が、とても神々しく見えました。これはでかく展示して見てもらいたい、そう思い慎重に撮った一枚です。

かわいい魚の作品もご覧にいれましょう。ゴールデンバタフライフィッシュという、とても愛らしい魚です。紅海にしか生息してないんですね。

002 いつもは2匹寄り添うように仲良しなんだけど、時々単独のこともありますね。一人ぼっちは魚でもやはり寂しそうです。下を向いた瞬間に撮ったので尚更そう見えるでしょう?

003 しかし、2匹が揃うとどうです。あちあちあじあじあじ・・・とこっちが参ってしまうほどのあじあじぶりですねー。幸せそうねーとは思うんだけど、もう、好き勝手にやってよねー・・・とも思ってしまうのはなぜでしょうか。情けない・・・

ぼくはカップルの魚などは、どうしても撮りたくなります。海の中の生きものたちも人間となんら変わらなく、いつも好きな人(魚)と一緒にいたいんだよ、という事実を見せてあげたくなっちゃうんですね。

そうそう、今年の第47回 富士フイルムフォトコンテストの、ネイチャーフォト部門の審査を担当することになりました。詳しくは富士フイルムのホームページを見て欲しいんだけど、10月1日から10月22日まで受け付けます。みなさんどしどしご応募くださいね。

フジフイルムのスタッフの方に聞いたんだけど、いかにも東北人らしいおじさん方からよく問い合わせの電話が入るらしいです。

「もすぃもすぃ、アートネイチャーフォトコンテストのおぐりさぎぃは、こちらでええんだべがなー・・・」

間違いでねえども、どうやら封筒にもばっちりそう書いてくるらしいよ。アートネーチャーと信じこんでるところがすごいよねー。

2007年9月 5日 |

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コメント

分かりやすい説明ありがとうございます。
私はコンデジしか持っていないので、マクロかパンフォーカスばかりです^-^;
BahamasのDOLPHIN、自信作を成田さんに見せたら、ダメだしされてしまいました( ̄□ ̄;
コンデジでは限界がありますね・・・

投稿: ふぅ | 2007/09/05 8:05:54

おはようございます!
行ってきました!世界遺産展!
素晴らしかったです!
図録でいいんでしょうか?も、買ってきました。
征夫さんの海の写真がジーンとするくらいヨッカッタです!
自然の素晴らしさを再認識しました。
日本の世界遺産もなかなかどうして、負けていません。
会期中にもう一度行って見たいです!


投稿: イッコ | 2007/09/05 8:36:46

いくおさんの、オーラ溢れる写真は、こうやって魂がいれられているんですね!
写真もダイビングも素人のぼくですが、写真そのもからオーラが溢れてくる、タイトルも解説も見なくても訴えてくる写真が好きです。
ってか、勝手に目が釘付けになっちゃうんですけどね・・・(笑)
いくおさんの撮影の一端がかいまみえて楽しい記事でした。
ありがとうございます!

投稿: Can☆ | 2007/09/05 10:25:05

なるほど....(よく分かってないけど)
撮る時にそこまで考えているなんて
だから深みが有る訳ね. さすがだな~や!
改めて 尊敬してしまった☆
寄り添う写真は 花でもヒトでも魚でも
ただそれだけで ほっこりしてしまう
私も大好きなアングルです☆
それにしても 忙しいはずなのに
毎日更新 ありがとうございます☆
秋暑きびしいこの頃 
疲れを出されませんように☆

投稿: myu☆ | 2007/09/05 10:45:03

ゴールデンバタフライの2枚目のタイトルはずばり・・・
「影武者」でしょう!!!

自分の腕に自信のない私は、どうしても最終的に頼るのはAF。
MFで駄目でも、AFなら最悪でもちったー見れる写真はとれているだろう、という理屈です。

ところで、一眼レフにしてからめっきり「っは!?」っとするような写真が撮れなくなりました。。。
自分の腕(実力というより、底力ですね・・・)の無さに愕然としました。。。
今までAFに頼っていたわけですが、どれだけ構図などに専念していたのか、どれだけ技術が無いか、打ちのめされます。。。

投稿: miho | 2007/09/05 21:16:37

征夫さんの写真展に行ったのが、もう1年前になるんだなぁ・・・

何度も写真集を繰り返し見てます。。。

ペアで寄り添う写真を見ると思い出します♪


「アートネイチャー」で郵便、届くんですね(笑)

郵便屋さんも「クスッ」っと笑ってるかも(汗)

投稿: さち | 2007/09/05 21:41:24

征夫さーん、こんにちはぁ☆
まるで、2匹のゴールデンバタフライの話し声が聞こえてくるようです。

投稿: はなな | 2007/09/06 20:57:23

最初の2枚はAFとMFの違いだったんですかー。ボクは光の差す加減か思い、小さい状態(ピントの範囲がよくわからない状態)ではなんとなく左がいいなぁと思いました。
RSのマニュアルはパワーフォーカスなんですよね?
ボクは持ってないからよくわからないですが、なんか携帯メールの文字を打つときみたいに引きすぎ、手前スギとかうまくあわせられなくて、水中で汗をかきそうです(汗

投稿: 水キチ | 2007/09/10 9:17:39

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